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【Cakewalk by BandLab】作業を効率化するために必ずやっておきたい5つの方法【SONAR】

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DTMをする中、曲制作で効率的にサクサクと作業を進めたいと思う人は少なくありません。
曲制作以外でも言えることですが、ルーチン化した作業はテンプレート化することで作業効率を上げて本来時間かけるべきところに力を使うことができます。
テンプレートを使うと何もない状態から始めるより作業が進みやすく、何をするか目的をもって行動できるため作業効率アップに利用しない手はないでしょう。

 
この記事では
 
  • ルーチン化した作業をテンプレートに保存する方法
  • よく使うエフェクトやMIDIの設定を保存する方法

を紹介します。

 

1. プロジェクト・トラック

1.1 プロジェクトテンプレート(ひな形)を作成

 

cakewalk by BandLabを立ち上げて新しいプロジェクトを作った後、毎回バスに同じエフェクトを挿入したり同じ音源を立ち上げたりするときがあると思います。
このようなルーチン化した作業がある場合、プロジェクトをテンプレートに保存することで曲制作を効率に進めることができます。
また、ショートカットキー「Ctrl+N」で新規プロジェクトを開くときにデフォルトプロジェクトを任意のテンプレートにする方法も一緒に説明します。

CHECK:こんなときに便利
 
  • プロジェクトを作成して毎回同じ作業をする場合、その作業を省略できる
  • 録音・作曲・ミックス・マスタリングとプロジェクトを分けて作業する場合
 

Ⅰ テンプレート作成方法

場所:「ファイル」>「名前を付けて保存」

「名前を付けて保存」をクリックしてファイルダイアログを開きます。

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②ファイルダイアログが開いたらファイルの種類を「Cakewalkテンプレートファイル」に設定します。テンプレートファイルは任意の場所に保存できますが、cakewalk by BandLabのテンプレートファイルフォルダがあるのでそこに保存しておくほうが良いでしょう。

「フォルダへ移動」から「テンプレートファイル(.CWT,.TPL)」を選択します。選択後、テンプレートフォルダに移動します(このときテンプレートにわかりやすい名前を付けてテンプレートフォルダに保存しましょう)

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Ⅱ デフォルトテンプレートファイルにする

デフォルトテンプレート(Ctrl+N)で開くテンプレートは、テンプレートフォルダにある「Basic.cwt」となります。そのため「Basic.cwt」ファイルを自分のよく使うテンプレート内容にしておけば便利です。

 

1.2 トラックテンプレートを作成

 

オーディオトラックやインストゥルメントトラックはテンプレートを作成できます。
音源ごとに決まったオーディオFXやProChの設定、バストラックへのOUTPUT設定などを毎回行うのは結構な手間がかかります。
そういったときに便利なのがトラックテンプレートを作り、トラックテンプレートからトラックを作成するという方法です。

CHECK:こんなときに便利
 
  • VSTインストゥルメントごとにいつも使うエフェクトがある場合
  • トラック作成後にいつも決まったルーチンワークがある場合
  • ドラムをパラアウトする場合
 

Ⅰ トラックテンプレートの作成方法

①テンプレートにしたいトラックを選択し、右クリック後に「ラックテンプレートに保存」を選択します(「トラックテンプレートに保存」は複数トラックを選択できます)

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②わかりやすい名前を付けて保存します(トラックテンプレートの拡張子は「.cwx」)トラックテンプレートフォルダ内にフォルダを作成するとテンプレートを読み込むときにフォルダ分けされるため、必要に応じてフォルダを作成しましょう。

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Ⅱ トラックテンプレートの読み込み

 

トラックビューで右クリック後に「トラックテンプレートから挿入」>「任意のテンプレート」を選択でテンプレートにしたトラックが挿入できます。

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2. エフェクト・MIDI

2.1 FXChainでエフェクトの組み合わせを保存

 

FXChainはエフェクトの組み合わせを作成できるラックです。FX欄(FXラック)またはProChannelから呼び出しが可能です。
また、FXChainのフロントパネルにつまみやボタンを作ることもでき、つまみやボタンに連動してFXChain内のプラグインパラメータを同時に変動させることもできます。

CHECK:こんなときに便利
 
  • ボーカル用・ギター用・ピアノ用など決まったエフェクトの組み合わせがある場合
  • 複数のプラグインを同時に操作したい場合
  • 自分好みの操作性を求める場合
 

Ⅰ FXChainを作成する

①FXラックで右クリック後に「FX Chainの挿入」を選択します。

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②FXChainが開いた後「IN→→OUT」と書いてあるあたりで右クリックをします。

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「オーディオFXの挿入」を選択して好きなプラグインを追加します。

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 ④プラグインの追加を繰り返し、エフェクトの組み合わせを作成します。

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Ⅱ FXChainを保存する

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FXChainの画面上で右クリックし、FXChainプリセットを保存をします。ダイアログが表示されたら分かりやすい名前を付けて保存しましょう。

CHECK:FXChainの補足

 

FXChainではフロントパネルに壁紙やボタン・つまみ・フェーダーを配置することができます。
フロントパネルを右クリックしてつまみの追加やボタンの追加をクリックして配置
していきます。

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フロントパネルに表示される名前と配置位置、操作するパラメータを1つ以上設定します。

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パネルの背景を変更する場合はFXChainのフロントパネルで右クリック後に「パネルのカスタマイズ」で設定します。「C:\Cakewalk Content\Cakewalk Core\FX Chain Graphics」に使用できる画像ファイルがあるので、そこから選択します。

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2.2 ProChannelでよく使う設定を保存

 

ProChannelでもよく使う設定・組み合わせはプリセットに保存しておくと作業効率がアップしておすすめです。CONSOLE EMULATORを挿入したりEQの初期設定位置など好みに合わせてプリセットを作っておくとトラックごとの手間が省けて便利です。

【ショートカットキー】ProChannelの表示 / 非表示:CtrlI

CHECK:こんなときに便利
 
  • ProChannelで毎回同じ設定をする場合
  • CONSOLE EMULATORを使う場合
 

ProChannelの設定を保存する

ProChannelの画面でプリセット名(デフォルトはUntitled)が表示されているところへマウスを持っていきます。すると「プリセットを保存する」ボタンが表示されるのでクリックしましょう(プリセットを読み込む時は保存ボタンの左にある読込ボタンを押して開きます)

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2.3 MIDIFXでよく使う設定を保存

 

MIDIFXでも設定も保存しておくと使う際にとても便利です。特にVelocityやQuantizeは使用頻度が高いため、設定を保存しておくと良いでしょう。

CHECK:こんなときに便利
 
  • MIDIFXでよく使う設定方法がある場合
MIDIFXを使ったヒューマナイズ機能の使い方も記事にしていますのでこちらも参考にしてください。
打ち込みで作られた曲は機械的な調子もあって繰り返し聴くことでマンネリを感じてしまいます。そこで使われている機能として「ヒューマナイズ機能」があり、決まった間隔から適当に音を前後にズラしたりベロシティを変化させたりすることで人間味を与え、聞き手に飽きさせない工夫ができます。今回はCakewalk by BandLabでできるヒューマナイズ(ランダマイズ)の方法を説明します。
 
 

Ⅰ MIDIFXの設定を新規保存する

プリセット名が表示される部分をダブルクリックして保存する名前を入力します。
次に保存ボタンを押して保存します。

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②プルダウンタブでプリセットリストを表示させ、保存した名前があることを確認してください。

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Ⅱ MIDIFXの設定を上書き保存する

MIDIFXの画面上の保存マークをクリックします。

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②上書き確認メッセージが表示されるのでOKを押します。

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関連記事まとめ

Cakewalk by BandLabの使い方

本サイトではCakewalk by BandLabの様々な使い方について紹介しています。例えば、録音方法や音源・プラグイン使用法、ボーカルミキシングなどさまざまです。

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