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パーカッション音源「SYMPHONY SERIES PERCUSSION」のレビューと使い方

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Native Instrmentから販売されている「SYMPHONY SERIES PERCUSSION」はSonuscoreとコラボレーションして生まれたオーケストラ・パーカッション音源です。
「SYMPHONY SERIES PERCUSSION」以外にNative InstrmentとSonuscoreは「ACTION STRIKES」「ACTION STRINGS EMOTIVE」でもコラボをしており、この2社はなにかと縁のある会社のように感じます。
有名サンプラーのKONTAKTを開発したNative Instrmentが販売元ということもあり、この音源を使用する際にはKONTAKTが必須。本家の作成した音源ということもあってKONTAKTで使える機能をフルに活用できる非常によくできたパーカッション音源となっています。
「ステレオマイク」「クローズマイク」「ミッドマイク」「ファーマイク」「スポットマイク」の5種類のマイク位置が異なる音源が収録されており、調整によってジャンルの違う曲制作が可能です。

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SYMPHONY SERIES PERCUSSIONの紹介

音源概要

音源数:55
エンジン:KONTAKT
マイク数:5
マイク種類:ステレオ、クローズ、ミッド、ファー、スポット
アーティキュレーション数:各音源に対して最大7
容量:29GB
 

参考動画

 

 

公式HP

 

商品リンク

 

SYMPHONY SERIES PERCUSSIONの使い方

音源を読み込む

SYMPHONY SERIES  PERCUSSIONでは「Drums」「Tuned Percussion」「Cymbals」「Metal」「Wood」「Kits」から選択してKONTAKT上に読み込ませます。

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CHECK:フォルダ別・音源の収録内容

 

  • Drums
    バスドラム、スネア、タムなどの打楽器
  • TunedPercussion
    ティンパニ、チェレスタ、グロッケン、マリンバなど
  • Cymbals
    シンバル、ゴングなど
  • Metal
    トライアングル、チャイム、タンバリンなど
  • Wood
    カスタネット、ギロなど
  • Kits
    パーカッションキット、シンバルキット、スネアキットなどで1つのNKIファイルの中に複数の楽器が含まれる。
 

パフォーマンス設定を行う

Performanceタブでは「アタック」「リリース」「ピッチ」「ベロシティ」「ラウンドロビン」の設定ができます。

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■パフォーマンスコントロール設定

 
ダイナミクスのコントロールはパフォーマンスタブ内の中央のつまみから変更可能。デフォルトではモジュレーションホイール(MIDI CC1)に割り当てられており、動的にダイナミクスを調整する場合に使用します。

エクスプレッションやMIDIノート入力時アタックタイムのほか「リリースタイム」「ピッチ」「ベロシティ」の調整もパフォーマンスタブで行います。

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■ラウンドロビン設定(サンプルバリエーション)

 

ラウンドロビン設定ではCont」か「Rand」から選択します。

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CHECK:ラウンドロビン設定の内容

 

  • Cont:ラウンドロビンのサンプルが順番となる。
  • Rand:ラウンドロビンのサンプルがMIDIノート毎にランダムとなる。

 

マッピング確認を行う

MappingタブでMIDIキーに割り当てられたマップを確認できます。

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CHECK:Snareの場合

 

  • Hits
    ドラムヘッドの中央を叩く音
  • Edge
    ドラムエッジを叩く音
  • Trem
    トレモロ奏法
  • Cresc
    クレッシェンド奏法
  • Flam
    フラム奏法
  • VelLayers
    MIDIノートのベロシティに影響なくキーの左から右にかけてベロシティが強くなります。
 

■キースイッチ

 

「Hits」と「Edge」を切り替えます。HitsとEdgeの切り替えはVelLayersのMIDIノートの時のアーティキュレーションとなります。

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ミキサー設定を行う

 Mixerタブではマイクの設定および「イコライザー」「リバーブ」「コンプレッサ」「フィルター」の設定が可能です。

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■マイクの設定

 

SYMPHONY SERIES  PERCUSSIONではマイクが4種類用意されており、「ステレオマイク」「クローズマイク」「ミッドマイク」「ファーマイク」「スポット」の中から選択します。また、それぞれMIXすることも可能です。

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エフェクトの設定を行う

Mixerタブの下部にて音源に「イコライザー」「リバーブ」「コンプレッサ」「フィルター」をかけることが可能です。

 

■イコライザー(EQ) 

 

EQ設定はKONTAKT内の3-band EQに割り当てられており、LowとHighはバンド幅が0.5でMidのみノブにて変更可能です。

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■リバーブ(REVERB)

 

10グループ100種類のリバーブから選択可能です。

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■コンプレッサー(COMP) フィルター(FILTER)

 

COMP設定はKONTAKT内のSolid Bus Compに割り当てられています。FILTER設定はKONTAKT内のLP2(ローパスフィルタ)に割り当てられています。FILTER設定のResonanceはカットオフの周波数をどの程度目立たせるかを設定でき、Resonanceを100パーセントにするとカットオフで設定した周波数はブーストされカットオフ周波数以下は少し抑えられます。

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