ONGEN OPT

DTMについて役立ちそうな情報をまとめてるブログ

【Cakewalk by BandLab】ドラムの打ち込みで使えるステップシーケンサーの使い方【SONAR】

f:id:hatemani:20200731165842p:plain

Cakewalk by BandLabにはドラムの打ち込みで便利な機能「ステップシーケンサー」があります。
MIDIの入力方法の1つにピアノロールがありますが、ステップシーケンサーはグリッドに表示されたステップにノートを配置するだけで簡単にパターンを作成できます。手軽にバックを作りたいときに役立つ機能なので、ドラムの打ち込みの際に利用してみてはいかがでしょうか。 

 
この記事では
 
  • リズムの組み立てに活用できるステップシーケンサーの主な特徴
  • ステップシーケンサーの使い方と調整パラメータ

を説明します。

 

1. ステップシーケンサの主な特徴と表示方法

 

ステップシーケンサの特徴は主に以下の5点があります。

  1. 直感的な操作でリズム作成ができる
  2. 音の強弱・タイミング調整(タイミングのオフセット)ができる
  3. フラムの打ち込みができる
  4. ループ設定・ループ解除ができる
  5. 必要なノートのみで編集できる
 

1.1 ステップシーケンサーの表示方法

 

①ステップシーケンサーで打ち込みを行うトラックを選択します。

f:id:hatemani:20180526191120p:plain

 

②メニューバーの「表示」>「ステップシーケンサー」をクリックして、ステップシーケンサーを開きます。

【ショートカットキー】ステップシーケンサーの表示:Alt4

f:id:hatemani:20180526191129p:plain

f:id:hatemani:20180526191136p:plain

 

2. ステップシーケンサーの使い方

2.1 ステップシーケンサーの割り当て確認

 

ステップシーケンサーで打ち込みを行う前に、ステップシーケンサーの行の割り当て確認をします。
ステップシーケンサーを最初に開いたときには割り当てられているノート名称が表示されています。この表示名(行の名称)をクリックすると音の確認ができます。
また行に割り当てられたキーを変更したい場合、右となりの数字を上下させると変更が可能です。

f:id:hatemani:20180526191152p:plain

 

2.2 ステップシーケンサーの入力

 

ステップシーケンサーを立ち上げたスタート時には1小節分表示がされています(ステップは16分割されているため、ここでは16分音符での入力となります)
音を入力したいところで左クリックすることで音の入力ができ、逆に消す場合は入力された音のところで右クリックすると解除されます。

f:id:hatemani:20180526191307p:plain

 

音を目立たせるために音の直前にもう1音追加する奏法にフラムがあります。左クリックをダブルクリックするとフラムが設定できます。

f:id:hatemani:20180526191316p:plain

TIPS:フラム
 

ドラムなどで使われるテクニックの1つ。メインの音の前に小さい装飾的な音をズラして入れることで、音の立体感や表情に変化を加える。

 

入力した音を確認する

音を確認する場合は再生ボタン(▶)をクリックします。クリックすると1小節が自動でループ状態になり、音を鳴らしながら入力ができます

f:id:hatemani:20180526191326p:plain

 

2.3 ノートの調節

 

行名称の「▼」ボタンをクリックすると調整用の画面が表示されます。
行に対して全体調整する画面(左側)ノートごとに調整する画面(右側)の二画面構成で、デフォルトでは右側はベロシティに対して調整する画面になります。

f:id:hatemani:20180526191338p:plain

 

調整項目の変更

左側のタブで項目を変更すると右側の調整する項目を変えられます。

f:id:hatemani:20180526191404p:plain

CHECK:調整項目とその内容
 
  • ベロシティ:ノートごとにベロシティを調整
  • タイムオフセット:ノートごとに時間を調整
  • ステップ再生率:ステップを再生する確率を設定
 

ノートごとの調整

マウスの左クリックを押したままステップシーケンサー上を移動させると、マウスの軌道の通りベロシティが変更されます(ベロシティ選択時)

f:id:hatemani:20180526191411p:plain

 

行への一括設定(全体調節)

左側の項目では、行に対して一括の設定となります。

f:id:hatemani:20180526191429p:plain

CHECK:一括設定とその内容

 

  • Velocity:ベロシティのオフセットを設定
  • Duration:ノートの長さを設定
  • Swing:スイング量を調整
  • Time:タイムオフセットを調整(+の値にするとグリッドより後ろ方向にずれる)
  • Flam:フラム入力時のタイミングの調整(25を中心に+の値にすると2音の間隔が大きくなる)

 

2.4 ステップの繰り返し

 

入力が完了したらクリップの右端を引っ張ることで同じステップを繰り返すことができます。

f:id:hatemani:20180526191729p:plain f:id:hatemani:20180526191737p:plain

 

繰り返しの途中でステップを変更する

①分割ツールでステップを分割します。分割するとクリップの上の方に[2]と文字が表示され、クリップの上で右クリック後に「ステップシーケンサークリップのリンク解除」を選択します。

f:id:hatemani:20180526191759p:plain

 

②クリップの上の方の数字が消えてステップシーケンサーのリンクが解除されるので、変更したいクリップをダブルクリックしてステップシーケンサーで変更が可能になります。

f:id:hatemani:20180526191807p:plain

 

関連記事まとめ

Cakewalk by BandLabの使い方

本サイトではCakewalk by BandLabの様々な使い方について紹介しています。例えば、録音方法や音源・プラグイン使用法、ボーカルミキシングなどさまざまです。

この記事は本サイトのCakewalk by BandLabに関する記事の一覧を紹介します。