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Cakewalkで作曲効率UP!アーティキュレーションマップ活用法

 

DTMで打ち込みで作曲やコピーをする際に「コード進行やコード名は分かるけど、コードの構成音が分からない」という状況になったことはありませんか?
ここで作業を中断してネットでコードの構成音を調べてMIDI入力してとなると、予定外の作業量と時間が増えてしまうことに……。
ですが、Cakewalk by BandLabにはそういうときに使えるアーティキュレーションマップというものがあります。

 
この記事では
 
  • アーティキュレーションマップでできること
  • アーティキュレーションマップを使ったコード入力(具体例あり)

を紹介します。

 

1. アーティキュレーションマップとは

 

アーティキュレーションマップは音源のキースイッチ操作・CC・ピッチ変更・ノート操作などのMIDI操作に対し、名前と操作方法を割り当てたものになります。
キースイッチを例に挙げるとC1がスタッカートD1がビブラートとなる音源の場合、切り替える際はそれぞれのノートを入力しますが、どこのノートに何が割り当ててあるか確認しながら入力が必要です。

CHECK:アーティキュレーションマップでできること
 

アーティキュレーションマップを使用すればMIDIノートの入力とは別に、専用のレーンでスタッカートやビブラートという名前で制御できるようになる(ただし事前に音源に合ったアーティキュレーションマップの登録が必要

主な使い方はアーティキュレーションの変更だが、コードの入力機能がデフォルトで用意されている(この記事ではこのコード入力の手順を紹介)

 

 

2. アーティキュレーションマップを使ったコード入力

2.1 サンプル完成イメージ

 

サンプルとして以下のコード進行を作る手順を説明します(下の図は完成イメージ)

(Cm→A♭→E♭→B♭sus4→B♭)→(Cm→A♭→E♭→B♭)

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2.2 実践

 

①まずは1番目のコード(Cm)を入力します。ピアノロール上部のアーティキュレーションエリアをダブルクリックします。ピアノロールが表示していない場合はトラック空いているところをダブルクリックすると表示されます。

【ショートカットキー】ピアノロールを開く:Alt3

f:id:hatemani:20210929131519p:plain

 

②アーティキュレーション選択画面が表示されます。コード(Cm)の入力操作は、左下段から「Chord Triads」>「Minor Root」>「Cm」を選択してOKボタンをクリック。

f:id:hatemani:20210929131541p:plain

 

③1番目コードが入力されたので次に2番目のコード(A♭)を入力します。①②で入力したコード(Cm)の後ろのスペースをダブルクリック。

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④コード(A♭)の操作方法は、②と同じように「Chord Triads」>「Major Root」>「G#/A♭」を選択後、OKボタンをクリックします。

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⑤2番目のコード(A♭)が入力されました。
下の図を見ると分かると思いますが、表示されるラインはArticulation Grooupsごとに異なっています。ここではMinor Rootラインに最初のコード(Cm)が表示され、Major Rootラインに2番目のコード(A♭)が表示されています。

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TIPS:アーティキュレーションの移動やコピー

入力したアーティキュレーションは同じライン上であれば移動やコピーができます。

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⑥アーティキュレーション上でコードを変更することもできます。
⑤で作成した2番目のコード(A♭)を後ろにコピーした後、右クリックをして「Reassign」>「D#/E♭」を選択します。

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これでCm→A♭→E♭までできました。

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⑥と同じ要領で3番目のコード(D#/E♭)をコピーし、右クリック。Reassignで4番目のコード(Bb)を作成します。これで4小節できたことになります。

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⑧⑦までに作成した4小節をコピーし、後ろに貼りつけます。これを元に残りのコードを完成させます。

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⑨冒頭で説明したコードは「Cm→A♭→E♭→(B♭sus4)→B♭」なのでコード(B♭sus4)を追加していきます。
すでに入力済みのコード(B♭)の中央にタイムラインバーを移動させ、右クリック>「現在タイムで分割」を選択します。

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コード(B♭)が2つに分割されました。

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⑩分割した前側のコード(B♭)をダブルクリックして「Chord Triads」>「Sus 4 Root」>「A#sus4/B♭sus4」を選択してOKをクリックします。

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これでコードは完成しました。

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2.3 アーティキュレーションマップをMIDIノートに変換する

 

アーティキュレーションマップはそのまま再生すればMIDIが再生されます。
しかしここでアーティキュレーションマップをMIDIノートに変換することでその後の編集がしやすくなるため、その方法を説明します。

CHECK:MIDIノートに変換をする際は念のためコピー

アーティキュレーションマップをMIDIノートに変換するとアーティキュレーションマップの内容が削除されてしまうため、一旦別のトラックにコピーをして避難させておきます。
アーティキュレーションをすべて選択してコピーし新しいトラックに貼り付けておきましょう。

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アーティキュレーションマップをMIDIノートに変換するには、アーティキュレーションマップ上で右クリックをして「Apply All Articulation to Track」を選択。選択したものだけ変換する方法やアーティキュレーショングループ単位での変換も可能です。

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MIDIノートに変換すると下の図のようになります。

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