ONGEN OPT

DTMについて役立ちそうな情報をまとめてるブログ

【2024年】おすすめのシンセサイザー音源を紹介

シンセサイザー音源はEDM・フューチャーベース・ポップスなど、さまざまなジャンルに欠かせない音源です。そのためさまざまなメーカーから多数のラインナップがあり、どれを選んでいいか迷う人も多いかと思います。

この記事ではEDMからポップスまで幅広いジャンルで活躍するシンセサイザー音源のおすすめを紹介します。加算・減算・FM・ウェーブテーブルなど、生成方式の違いにも触れながら音源を見つけるヒントをお届けします。

 

本ページではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています

 

シンセサイザーの生成方式

 

シンセサイザーのコアとなる音の生成方式はいくつかあり、その中からよく使用されるものについて説明します。

CHECK:シンセサイザーでよく使われる生成方式
 

加算方式

倍音成分をまったく含まない波形「正弦波」を複数組み合わせることで音色を作る方式です。波長の異なる波形を加えることから加算方式と呼ばれています。

この方式は理論的にどんな音色も再現できる可能性を持つ一方、理想の音色の倍音成分を正確に把握・調整するパラメータの多さなどの理由で狙った音色の再現は困難と言われています。

 

減算方式

減算方式ではオシレータと呼ばれる波形生成器を使用して正弦波・矩形波・三角波・のこぎり波などを作り出し、その波形を加工して音色を生成します。
例えばローパスフィルターやハイパスフィルターなどを使用して倍音成分を削り、音を音色を作るのがこの方式になります。加工の際に倍音成分を削るため、減算方式と呼ばれています。

 

FM方式

FM方式はFrequency Modulation(周波数変調)合成方式のことで、正弦波を出力する発振器(オペレーター)から他の発振器に対して変調を行うことで倍音を生成します。

 

ウェーブテーブル方式

ウェーブテーブル方式はオシレーターの代わりにオーディオ波形を使います。複数の細かなオーディオ波形を繰り返したりつなぎ合わせたり、並び替えたりなどして音を生成します。そのため音作りの自由度が高く、最近流行りのシンセはこのタイプが多いです。

 

PCM(サンプリング)方式

PCM方式は収録されたサンプリング素材を再生します。作りこまれた音色が収録されているため、サンプル選択をするだけですぐクオリティの高い音が手に入ります
前述したウェーブテーブル方式と比べると細かな音作りができませんが、割り切って使えるメリットがあります。ただしサンプリング方式のデメリットとしてサンプルごとに録音データが収録されている関係上、ウェーブテーブル方式と比べて容量は大きくなります。

 

reFX

NEXUS 4

  • 価格:Starter ¥41,588 / Value10 ¥83,188 / Complete ¥766,588 ※公式HPでの表記価格
  • サンプル容量:Starter 30.5GB / Value10 43.6GB / Complete 232.1GB
  • 推奨メモリ:16GB以上
  • 方式:PCM方式
 

「NEXUS 4」はPCM方式のシンセ音源です。サンプリングされた波形を再生して音を生成する特徴からシンセ音源の中では容量が多く、完成された音を使用するため調整用のパラメータはシンプルといった違いがあります。プリセット検索機能はサウンドのキャラクターを見ながら絞り込めるため、視覚的に選択しやすい印象。

HPリンク

 

Reveal Sound

SPIRE

  • 税込価格: ¥31,350 ※SONICWIRE公式HPでの表記価格
  • 容量:プラグインフォーマットごとに150MBの空き容量
  • 方式:ウェーブテーブル方式
 

「SPIRE」はインターフェースがシンプルかつ直感的に使えるので操作性の良さは勿論、音作りもしやすいシンセ音源です。
900種類以上あるファクトリープリセットは多くが汎用性高めで、拡張プリセットパックも公式ストアなどで多く販売されています。また、操作画面のスキンは5種類あり、見た目を飽きさせないのも特徴のひとつ。

試聴サンプル

 
 

商品リンク

 

Spectrasonics

Omnisphere 2

  • 税込価格:¥85,800 / アップグレード ¥42,900 ※ディリゲント公式HPでの表記価格
  • 推奨メモリ:8GB以上
  • 容量:64GB
  • 2.6以降は64bitフォーマットのみ対応
  • インターネット接続環境(インストール/アップグレード時)
  • 方式:複合型(ウェーブテーブル方式・PCM方式)
 

「Omnisphere 2」はウェーブテーブル方式とPCM方式を複合したシンセ音源です。14,000ものプリセット数は圧巻。シンセから楽器の生音に近いものまで網羅しているため、その幅広さから人気を集めています。
検索機能には指定した任意の音と類似するものをリストアップするSound Much機能があり、膨大なプリセットの中から選択しやすいようになっています。

商品リンク

 

XferRecords

SERUM

  • 税込価格:¥28,677(現地定価:USD 189.00) ※SONICWIRE公式HPでの表記価格
  • 推奨メモリ:2GB以上
  • 容量:157MB
  • 64bitホストのみ対応
  • 方式:ウェーブテーブル方式
 

「SERUM」はウェーブテーブル方式のシンセ音源です。EDM・フューチャーベース・ダブステップなどでは定番のシンセ。
標準プリセットは他のシンセ音源と比べて少な目ですが、無料のプリセットが多く配布されていたりサードパーティー製のプリセットが多数販売されていたりと、別途購入してカスタマイズするユーザーが多い印象。

商品リンク

 

Vengeance Sound

AVENGER

  • 税込価格:¥34,650(現地定価:EUR 210.00) ※SONICWIRE公式HPでの表記価格
  • CPU:Intel Core 2.8Ghz以上(Intel CPU推奨)
  • 推奨メモリ:8GB以上
  • 画面解像度:Full HD(1920×1080)以上
  • 64bitホストアプリケーションにのみ対応
  • 容量:5.8GB
  • 方式:複合型(FM方式・AM方式・ウェーブテーブル方式など)
 

「AVENGER」は複雑なサウンドも作り出せる万能タイプのシンセ音源です。パラメータが多く、音も良いなど柔軟な音作りができることから多数のユーザーに愛用されています。その反面、使いこなすためには時間がかかることもあり、初心者にはハードルが少し高く感じるかもしれません。しかしプリセットも強力なため、即戦力として使用できる音源です。

試聴サンプル

 

商品リンク

 

Native Instruments

MASSIVE X

  • 税込価格:¥30,800 クロスグレード¥23,100 ※Native Instruments公式HPでの表記価格
  • ダウンロードサイズ:846MB
  • 推奨メモリ:6GB
  • KOMPLETE13に収録
  • 方式:ウェーブテーブル方式
 

「MASSIVE X」は多くのユーザーに長年愛用されてきたMASSIVEの後継モデルとしてリリースされたシンセ音源です。MASSIVEと比べてオシレータの種類が増えたことにより幅広いサウンドを作ることができます。またプリセットはサウンドが太く、使いやすい印象。同社のKOMPLETE KONTROLにも対応しています。

 

試聴サンプル

 
 

商品リンク

 

Vital Audio

Vital

  • 価格:Basic 無料 / Plus $25 / Pro $80 /Subsclibe 月額 $5
  • OS:Windows10以降、Mac10.12以降、UbuntuLinux18.04以降
  • OpenGL3以降
  • 64bitのみ
  • 方式:ウェーブテーブル方式
 

「Vital」は基本フリーで使用できるウェーブテーブル方式のシンセ音源で、高音質で複雑な音を作れる高性能フリーシンセとして注目が集まっています。
入力したテキストをウェーブテーブルに変換する「Text to Wavetable」機能があり、Basic・Plusだと1日5回まで変換が制限されていますが、Pro・Subsclibeでは回数制限なく使用できます。

HPリンク

Basic導入記事

無料で利用可能なVITALのインストール方法について以下の記事で紹介しています。

高品質なシンセサイザーなのに無料!VITALのインストール方法と基本的な使い方を分かりやすく解説。初心者でもプロ級サウンドが作れるVITALでDTMを始めよう!