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Studio One Primeの音源・エフェクト解説!初心者でも簡単音楽制作

Studio One Primeには初心者でも簡単に扱える高品質な音源とプラグインが搭載されています。本記事ではそのエフェクトやインストゥルメントの種類から、使い方までを解説していきます。
 
この記事では
 
  • studio one primeに付属する音源
  • プラグイン(インストゥルメント・エフェクト)

を紹介します。

 

1. インストゥルメント(Presence:サンプラー)の使い方

 

Presenceはピアノ・ベース・ギターなど、さまざまな音色を出すことができる音源です。厳密にはあらかじめ録音された音色を再生するサンプラーと呼ばれるプラグインです。

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Presenceを使うには画面右側にある「インストゥルメント>Presence」を赤枠にドラッグ&ドロップします。

 

Presenceはプリセットから音色を読み込んで使用します。

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2. エフェクトの使い方

 

画面右側にある「エフェクト>使用エフェクト」を使用するトラックにドラッグ&ドロップします。

 

2.1 Channel Strip(チャンネルストリップ)

 

Channel StripはLow Cutフィルター・コンプレッサー・EQ(イコライザー)が1つになった便利なエフェクトです。音の不要な低域をカットしたり、音量のばらつきを整えたり、音質を調整したりできます。
コンプレッサーにはCompressとExpandに分かれています。

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Compressor(コンプレッサー):音量のばらつきを調整

Compressは入力音の大きい音を決まった比率で小さくする効果があり、Expandは小さい音量を更に小さくする効果があります。
CompressとExpandのノブは1つでスレッショルドとレシオが同時に調整されます。それぞれ0%~100%にかけて以下の範囲で調整されます。

  • Compress:スレッショルド 0dB~-20dB、レシオ 2:1~10:1
  • Expand:スレッショルド -64dB~ -24dB、レシオ 1:5:1~2:5:1

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EQ(イコライザー):音質を調整

EQではQ値が固定設定となっており、自由に設定することはできません
しかし任意のQ値にはできないですが、Adapt QがONの場合はブーストまたはカットのレベルに応じてQ値が自動で変更されます(例えばMidではブーストまたはカットのレベルが大きいほどQ値も大きくなります)

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Global(グローバル):出力音量を調整

Globalでアウトプットのゲインを調整できます。出力値をAutoにした場合、入力信号が0dBであれば出力信号も0dBに調整されます。

 

2.2 Beat Delay(ディレイ)

 

Beat Delayはその名の通りテンポに同期するディレイです。ディレイは入力する音を繰り返し出力し、その出力する時間間隔を指定して使用します(時間間隔は音符の単位で設定)
また、ディレイ音を左右から交互に音を出力するピンポンディレイを使用することもできます。

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2.3 Mixverb(リバーブ)

 

部屋などの空間の中で音が反響する現象をシミュレートするエフェクトです。リバーブを使用することで様々なトラックに残響音を加えます。

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CHECK:Mixverbの基本パラメータ

 

  • Pre-delay
    音が入力されてから最初のリバーブ音を発生させるまでの時間設定
  • Size
    空間のサイズ調整。値を大きくするほど、広い空間の残響効果が得られる
  • Damping
    リバーブの減衰量を調整。大きいほど音が反響しにくい(振動が壁などに吸収されるイメージ)効果がある

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Gate(ゲート)

GateがONのとき、リバーブの出力信号にゲートがかけられます

  • GateThreshold
    ゲートのスレッショルドを設定。ゲートはスレッショルド以下のリバーブ信号を遮断。
  • Gate Release
    ゲートのリリースタイムを設定。リバーブ信号がスレッショルド以下になってから、完全に遮断されるまでの時間がこのリリースタイムになる。

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Global(グローバル)

Globalではリバーブのステレオ幅の調整及び入力信号と混ざり具合を調整します。

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2.4 Chorus(コーラス)

 

LFO(低周波発振器)を使用して揺らぎ感や厚みを加えるエフェクトです。主にボーカル・ギター・シンセのトラックで使用されます。

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2.5 Flanger(フランジャー)

 

奥行き感や渦巻くような動きを与えるエフェクトです。主にギタートラックで使用され、音色やトーンを変化させます。画面中央のSyncを有効にすることでLFOがテンポに同期します。

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2.6 Phaser(フェイザー)

 

入力信号に対して複数のフィルターをかけ、位相がシフトすることで特定の周波数が減衰したり増幅したりする効果があります。特徴的な音を作り出すため、シンセやギターなどのエフェクターとして使用されます。

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2.7 Tuner(チューナー)

 

ギターやベースなどチューニングが必要な楽器に使用します。信号入力を行うと、入力信号の周波数と目的の周波数の差を表示します。

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2.8 Ampire(アンプシミュレーター)

 

Ampireは主にエレキギターに使用するアンプシミュレーターです。DIで録音したエレキギターの音をギターアンプで鳴らしたかのような音に変換してくれます。
Studio One Primeではアンプとキャビネットが1種類ずつ使用でき、マイクは3種類となります。

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2.9 RedlightDist(ディストーション)

 

入力信号を歪ませるアナログディストーションエミュレータです。ディストーションモデルを選択することが可能。

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