
Cakewalk by BandLabでソフト音源がうまく立ち上がらない、音が鳴らないといったことはありませんか?
ソフト音源の立ち上げ方法は複数あり、トラックの種類を間違えると音が鳴らない場合があります。
この記事ではCakewalk by BandLab/SONARのプラグインシンセの3つの立ち上げ方法と、適切なトラック選択について解説します。ブラウザ・シンセラック・トラック追加の3パターンを紹介し、それぞれの立ち上げ手順と適切なトラック選択を詳しく説明します。
- 1. プラグインシンセの立ち上げ方法
- 2. トラックの種類と説明
- よくある質問(FAQ)
- Q. ソフト音源が起動しているはずなのに音が鳴らない
- Q. ブラウザ・シンセラック・トラック追加の中で立ち上げるのが一番簡単なのは?
- Q. インストゥルメントトラックって何?
- Q. ソース用MIDIトラックとマスターアウト用オーディオトラックを別々にするのはいつ?
- Q. マルチアウト(パラアウト)は何に使うの?
- Q. トラック追加ウィンドウで「マルチアウト用ステレオ」と「マルチアウト用モノ」どっちを選ぶ?
- Q. ブラウザにソフト音源が見当たらないときは?
- Q. シンセラックを閉じてしまった! 再表示はどうする?
- Q. インストゥルメントトラックを作ったけれど、音が重なって混乱する
- Q. ドラム専用音源を追加したのにピアノ音が鳴るのは設定ミス?
- Q. どこでエフェクトをかければいい? インストゥルメントトラックに直接?
- 関連記事まとめ
1. プラグインシンセの立ち上げ方法
プラグインシンセの立ち上げ方法は以下の3種類あります。
- ブラウザから立ち上げる
- シンセラックから立ち上げる
- トラックの追加から立ち上げる

1.1 ブラウザから立ち上げる
ソフト音源を立ち上げるには、画面右側のブラウザ(「表示」>「ブラウザ」で表示で)を開き、「PlugIns」タブの「Instruments」(鍵盤のアイコン)から使いたいソフト音源を選びます。
選んだソフト音源をトラックにドラッグ&ドロップまたはダブルクリックすると、ソフト音源が立ち上がります。
【ショートカットキー】ブラウザの表示 / 非表示:

立ち上げる際にプラグインシンセの挿入オプションが表示されますが「インストゥルメントトラック」を選択して「OK」ボタンで立ち上げます。プラグインシンセの挿入オプションの詳細は後述する『【2】トラックの種類と説明』で説明します。

1.2 シンセラックから立ち上げる
場所:「表示」>「シンセラックビュー」
「シンセラックビュー」を選択するとブラウザに「シンセラック」が表示されます。
このシンセラックで+ボタンをクリック後、目的のプラグインシンセを選択することで立ち上がります。

1.3 トラックの追加から立ち上げる
トラックを右クリックして「インストゥルメントの挿入」から「トラックの追加」ウィンドウを立ち上げます。同じ音源であれば複数トラックを一度に立ち上げることができるので便利です。

2. トラックの種類と説明
プラグインシンセの挿入では、さまざまな種類のトラックが作成できます。
しかし設定を間違えると音が鳴らなかったりやりたいことが実現できなかったりするケースもあり、用途に合わせてしっかり選ぶ必要があります。

2.1 インストゥルメントトラック
インストゥルメントトラックとはソース用MIDIトラックとマスターアウト用オーディオトラックが一体になったものです。VSTインストゥルメントを鳴らすために必要なトラックが合わさったもので通常、音源を使う場合はこれを選択すればOKです。
インスペクタ下のAudio・MIDIのボタンでAudioの設定画面とMIDIの設定画面を切り替えられます。音源を鳴らすにはインストゥルメントトラック→マスターバスとなります。

- 通常はこれを選ぶ
- マルチアウトが必要でない場合に使う
2.2 ソース用MIDIトラック
ソース用MIDIトラックとは音源に対してMIDI信号を出すトラックです。音を鳴らす機能はなく、楽譜に相当するトラックとなります。
音源を鳴らすにはソース用MIDIトラック→音源→マスターアウト用オーディオトラック→マスターバスとなります。

- ソース用MIDIトラックだけでは音が鳴らない
- マスターアウト用オーディオトラックと同時に使用する
2.3 マスターアウト用オーディオトラック
マスターアウト用オーディオトラックは音源の音を鳴らすためのトラックです。音を鳴らす機能はあるものの音源に対してMIDI信号を出す機能はなく、このトラック単体では音源を鳴らすことはできません。
音源を鳴らすにはソース用MIDIトラック→音源→マスターアウト用オーディオトラック→マスターバスとなります。
※通常のオーディオトラックのINPUTを鳴らしたい音源に設定しても同様のマスターアウト用オーディオトラックと同じものが作成されます

- マスターアウト用オーディオトラックだけでは音が鳴らない
- ソース用MIDIトラックと同時に使用する
2.4 マルチアウト用ステレオオーディオトラック
マルチアウト用ステレオオーディオトラックはマルチアウト(パラアウト)可能なプラグインシンセを使うときに使用するトラックです。

マルチアウトは1つの音源で複数のオーディオ出力を可能にするもので、音源(プラグインシンセ)側が対応している必要があります。例を挙げるとドラム音源でキック・スネア・ハットなどに個別でVSTエフェクトをかけたい場合に使用します。
マルチアウト用ステレオオーディオトラックで作成されるトラックの数は音源の持っているオーディオ出力の数によって決定します(Cakewalk TTS-1の場合はステレオ出力が4つなのでトラックが4つ作成されます)

- パラアウトする場合はこれを選ぶ
- 音源の仕様にはモノ出力数で記載されている場合もあり、ステレオの場合は使えるチャンネルの数が半分になる
- 音源ごとにVSTエフェクトを使いたい場合はこれを選ぶ
2.5 マルチアウト用モノオーディオトラック
マルチアウト用モノオーディオトラックはマルチアウト用ステレオオーディオトラックと同じ使い方ですが、こちらはモノトラックとなります(Cakewalk TTS-1の場合はモノ出力が8つなのでトラックが8つ作成されます)

- パラアウトする場合はこれを選ぶ
- モノ出力なので注意
- 音源ごとにVSTエフェクトを使いたい場合はこれを選ぶ
よくある質問(FAQ)
Q. ソフト音源が起動しているはずなのに音が鳴らない
A: 大きく分けて「トラックの種類や接続の設定が間違っている」「オーディオドライバ設定に問題がある」の2点が考えられます。
Cakewalkはソース用MIDIトラックとマスターアウト用オーディオトラックが揃っていないと音が鳴りません。初心者であれば「インストゥルメントトラック」を選ぶのがおすすめです。また「環境設定」> 「オーディオ」からオーディオドライバがASIOまたはWASAPIに設定されているか確認しましょう。
Q. ブラウザ・シンセラック・トラック追加の中で立ち上げるのが一番簡単なのは?
A: まずはブラウザからの方法が手軽ですが、使い方に慣れてくればシンセラックやトラック追加も活用しましょう。
■ブラウザから:初心者でも直感的に操作しやすい方法
右側のブラウザで「PlugIns」タブ>「Instruments」からドラッグ&ドロップまたはダブルクリック
■シンセラックから:複数の音源を管理・切り替えたいときに便利
[表示]>[シンセラックビュー]で「+」ボタンから音源を追加
■トラック追加から:同一音源で複数トラックを同時作成したい場合に便利
トラックを右クリックして「インストゥルメントの挿入」>「トラックの追加」ウィンドウで設定可能
Q. インストゥルメントトラックって何?
A: 「インストゥルメントトラック」はMIDIの入力(ソース用MIDIトラック部分)とオーディオの出力(マスターアウト用オーディオトラック部分)が一体化したトラックです。
初心者の方がソフト音源をシンプルに使用する場合、これだけで完結しやすいのが最大の利点です。設定の手間が少なく、音が出ないトラブルも減らせます。
Q. ソース用MIDIトラックとマスターアウト用オーディオトラックを別々にするのはいつ?
A: 同じVST音源内の異なるパートを複数のMIDIトラックで管理したいときや、細かくミキシング・エフェクト処理を行いたいときに分けます。
1つのソフト音源で複数の音色を鳴らすマルチティンバー音源を使う際、それぞれを個別にMIDIトラックとして分け、必要に応じてアウトをマルチアウトで出すことで細かい調整が可能になります。
Q. マルチアウト(パラアウト)は何に使うの?
A: ドラム音源でキック・スネア・タム・シンバルなどに個別エフェクトをかけたいときに便利です。
たとえばキックだけにコンプレッサーを強くかけ、スネアはリバーブを深めに設定する、というような微調整をトラックごとに行えます。音源側がマルチアウトに対応していれば「マルチアウト用ステレオオーディオトラック」や「マルチアウト用モノオーディオトラック」を選択することで、各パートをバラバラの出力に振り分けられます。
Q. トラック追加ウィンドウで「マルチアウト用ステレオ」と「マルチアウト用モノ」どっちを選ぶ?
A: ドラムの場合、キックやスネアをモノで扱うことが多いので「マルチアウト用モノオーディオトラック」が使いやすいケースがあります。
シンセパッドやステレオ感を活かしたい場合は「マルチアウト用ステレオオーディオトラック」を選びましょう。音源側がステレオ出力しか持っていない場合はステレオを、モノを持っている場合はモノを、と目的や音源の仕様に合わせて選択すると良いです。
Q. ブラウザにソフト音源が見当たらないときは?
A: 「プラグインマネージャ」や「プラグインのスキャン設定」で正しいフォルダ(VSTプラグインがインストールされている場所)が登録されているか確認しましょう。
Cakewalkを再起動してみたり「環境設定」>「VSTスキャン」で「手動スキャン」を実行する方法もあります。また32bitプラグインはCakewalkの64bit環境下ではうまく動作しない場合があるため、ブリッジソフトを使うか64bit版のプラグインを探してみてください。
Q. シンセラックを閉じてしまった! 再表示はどうする?
A: メニューバーの「表示」>「シンセラックビュー」を選択するか、ブラウザ右上のタブで「Synth Rack」を選択すると再表示されます。
Cakewalkは必要なビューを消しても「表示」メニューから再び呼び出せます。
Q. インストゥルメントトラックを作ったけれど、音が重なって混乱する
A: 音源のマルチティンバー機能を使う場合、複数のMIDIチャンネルを1つの音源で共有する設定になります。それが不要な場合、インストゥルメントトラックごとに別々の音源インスタンスを立ち上げればトラック同士が干渉しません。
立ち上げ時に「同じ音源を利用するか」「新規インスタンスを立ち上げるか」を選べるウィンドウが出ます。必要に応じて切り替えましょう。
Q. ドラム専用音源を追加したのにピアノ音が鳴るのは設定ミス?
A:MIDIチャンネルが音源とズレている可能性があります。
ドラム音源がCH10以外を受け付けない場合や、音源自体の設定で特定のチャンネルがドラムに割り当てられている場合があります。各トラックのMIDI送信先チャンネルを音源側の設定に合わせましょう。Cakewalk内ではトラックの「CH」設定欄から合わせることができます。
Q. どこでエフェクトをかければいい? インストゥルメントトラックに直接?
A: その場合はマルチアウトまたはソース用MIDIトラック+個別のオーディオトラックに分けてあげる必要があります。
インストゥルメントトラックは1つのアウトとしてまとめて出力されるため、全体に同じエフェクトがかかってしまいます。パラアウトを使えばキックのみ別トラックを作り、そこに個別エフェクトを差し込めます。
関連記事まとめ
Cakewalk by BandLabの使い方




