
宅録やDTMで「音質を上げたい」「他の人と差をつけたい」ときは、まずはマイクを見直してみましょう。コンデンサー型やダイナミック型のほか、最近注目のリボン型など、ちょっとした違いを知るだけで録音の仕上がりが大きく変わります。
この記事ではマイクを選ぶときにチェックしておくべきスペックの意味と、それぞれのマイクをどう使い分けるかを解説します。さらに実践で役立つ用途別おすすめマイクリストも紹介しているので、自分の音楽スタイルに合ったマイクを見つけてください。
本ページではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています
- マイクのスペックについて
- おすすめのボーカル録音向けマイク
- おすすめのアコースティック楽器向けマイク
- おすすめのエレキ楽器・アンプ録音向けマイク
- おすすめの多目的/配信兼用マイク
- よくある質問(FAQ)- Q. 初めての1本はどの方式を選べばいいですか?
- Q. コンデンサーとダイナミックの決定的な違いは何ですか?
- Q. リボンマイクはどんなシーンで使いますか?
- Q. ファンタム電源(+48V)が必要になるのは、どのマイクですか?
- Q. USBマイクだけで音楽制作は十分ですか?
- Q. 指向性はどう選ぶべきですか?
- Q. 周波数特性グラフのどこを見ればいいですか?
- Q. セルフノイズはどこまで気にすればいいですか?
- Q. 最大音圧(SPL)は何dB以上あれば安心?
- Q. 近接効果って何ですか?
- Q. ボーカルを録るときの基本距離はどれくらいですか?
- Q. アコースティックギターの定番マイキングは?
- Q. ノイズ/ヒス音が気になるとき何を疑えばいいですか?
- Q. 複数のUSBマイクを1台のPCで同時使用できますか?
- Q. 配信と宅録を両立したい人へのおすすめ接続方法は何ですか?
- Q. ポップフィルターとショックマウントは本当に必要ですか?
- Q. ケーブルやスタンドによる音質差はありますか?
- Q. マイクはどれくらいの頻度でメンテナンスが必要ですか?
 
マイクのスペックについて
マイク形式(コンデンサー/ダイナミック/リボン)
マイク形式は主に「コンデンサー」「ダイナミック」「リボン」の3種類があります。一見すると専門的で難しそうに思うかもしれませんが、この3つはそれぞれハッキリした特徴や用途があります。そのため音作りにこだわりたいDTMerは、ここを理解しておくだけでマイク選びに悩まずに済みます。
■コンデンサーマイク:繊細な表現とクリアな音質
極薄の膜(ダイアフラム)とバックプレートの間に生じる静電容量の変化を電気信号に変換する。
- メリット
 - 感度が高く、小さな音までしっかり拾う
- 周波数特性が広く、クリアかつ繊細なサウンドになりやすい
- ボーカルやアコギなど、しっとり系の録音に相性が良い
 
- デメリット
 - 多くのコンデンサーマイクはファンタム電源(+48V)が必要
- 湿気や衝撃に弱めなので取り扱いに注意(故障リスク)
- 周囲の雑音を拾いやすい(防音や吸音が整っていない部屋だと対策が必要)
 
こんなときにオススメ
自宅でスタジオクオリティに近いボーカル音源を録りたい
アコースティックギターやピアノなど、生楽器の繊細なニュアンスも録りたい
■ダイナミックマイク:頑丈&ノイズに強い
振動板にコイルが接着しており、磁石の前でコイルが動くことで信号を作る。
- メリット
 - とても丈夫(程度によるが落としても壊れにくい)
- 感度が低い反面、環境ノイズを拾いにくい
- 大音量ソース(ギターアンプ・ドラムなど)でも音が歪みにくい
 
- デメリット
 - コンデンサーより繊細さは劣ることが多い
- 小さい音を録るにはプリアンプのゲインを上げる必要がある
- 距離が離れると一気に音が小さくなりがち
 
こんなときにオススメ
部屋の環境音が気になる→ダイナミックでマイクに近づき、ノイズ比を下げる
ギターアンプやスネアを大音量で録る→耐久性があるので長持ち
■リボンマイク:ヴィンテージ感のある柔らかい音
ダイナミックマイクの一種だが、違いとして振動版に薄い金属リボンを使う。
- メリット
 - 温かみのある独特のサウンドで、高域がキンキンしにくい
- ジャズボーカルや管楽器などでレトロ感を出したいときに大活躍
 
- デメリット
 - とても繊細で、強い風圧を当てるとリボン(膜)が破損しやすい
- 感度が低いため、専用プリアンプなどがないと音量を稼ぎにくい
- 初心者には少しハードル高め
 
こんなときにオススメ
中級者以上で音質の違いを追求したい
ジャズやクラシックのほか、アコースティック系でマイルドな音を録りたい
■選び方のポイントまとめ
最初の1本は王道はコンデンサー、騒音環境の場合はダイナミックも選択に入ります。リボンは通好みで個性派な部分があるため、録音スタイルに合わせてマイクを選定しましょう。
| 方式 | 音の特徴 | 使いやすさ | 用途例 | 
|---|---|---|---|
| コンデンサー | 繊細でクリア | 中級~上級向け | ボーカル・アコースティック楽器 | 
| ダイナミック | 頑丈でノイズに強い | 初心者~プロ | ライブ用ボーカル・ギターアンプ・ドラム | 
| リボン | 柔らかくレトロ | 中級以上にオススメ | ジャズボーカル・管楽器・アコギ | 
指向性(カーディオイドなど)
指向性はマイクがどの方向からの音をどのくらい拾うかを表しています。同じ場所で録音しても、マイクの向きやどこに感度があるかで音質は大きく変化します。そのため「正面だけの音を拾いたい」「部屋の響き全体を録りたい」など、シチュエーションに合わせて適切な指向性を選ぶと仕上がりが良くなります。
■主な指向性の種類
初心者~中級者がまず押さえておきたいのは単一指向性です。これ1本でボーカルやギター録音がそつなくこなせます。特殊な環境や目的がある場合(環境音をガッツリ録りたい、2人同時録音したいなど)は、無指向性・双指向性・超単一指向性も確認してみると選択の幅が広がります。
| 指向性 | 特徴 | こんなときにオススメ | 
|---|---|---|
| 無指向性 (Omni) | 360度全方向の音を拾う 部屋の響きも自然に録れる | 静かな部屋で空気感重視での録音 | 
| 単一指向性 (Cardioid) | 前面に強く、背面は音が拾いにくい | ボーカル・弾き語り・一般的な宅録全般 | 
| 超単一指向性 (Super/Hyper) | 正面をさらにキュッと狭く音を拾う | 可能な限りノイズを避けたい 反響が強い環境での録音 | 
| 双指向性 (Figure-8) | 前後の音は拾うが左右は拾わない | 2人向かい合っての同時録音 リボンマイクに多い | 
無指向性(Omni)
全方向の音を同じ感度で拾うタイプ。インタビューのときにマイクを囲むように喋るシーンや、合唱の空気感をそのまま録りたいときなどに活躍する。そのため部屋の反響や生活音もたくさん拾ってしまうため、使用時は静かで広い空間が必要になる。
単一指向性(カーディオイド)
もっともメジャーな指向性で、ボーカル録音の定番中の定番がこのタイプ。前面の音をしっかり拾いつつ、背面側のノイズをカットしてくれる。
近接効果(マイクに近づくほど低音が過剰に強調される現象)があり、上手く使うとボーカルを太く演出できるので覚えておくと便利。
超単一指向性(スーパーカーディオイドなど)
単一指向性より正面がさらに狭い(=余計な音を拾いにくい)タイプ。ドラムキット内で狙った太鼓だけ録るなど、現場録音でも使用される。ただし背面に小さな感度領域ができやすいため、そこからの音を拾うことも。自宅ですごく音を絞りたいときに検討してみるといい場合も。
双指向性(フィギュアエイト)
前後の音を拾い、左右を拾わないユニークな特性を持ったタイプ。リボンマイクは基本このタイプで、向かい合わせで1本のマイクを共有したいときにとても便利。M/S録音(Mid/Side)というステレオテクニックにもよく使われる。
マイク真横にある騒音源は拾われにくいので、実はノイズ排除にも使える。うまく配置すればPCファン音を減らせることも。ただしPCファンが前後方向にある場合や反射音が多い環境では効果が限定的になる。
周波数特性
マイクのスペックに「20Hz~20kHz」のような表記がありますが、これは周波数特性の目安を指しています。さらに細かいグラフを見ると「このマイクは高域が少し持ち上がってる」「中域がフラット」など、それぞれの音のクセが分かります。
■注目すべきポイント
- 帯域ごとの特徴
- 低域(~200Hz)
 迫力や厚みを作る重要ゾーン
 ただしブーミー(低音が過剰に強調されること)になりすぎるとこもりやすい
- 中域(200Hz~2kHz)
 ボーカルや楽器の声の本体のような領域
 ここがスッキリしているか濁っているかで印象が激変する
- 中高域(2kHz~6kHz)
 明瞭さ・アタック感・抜けを左右する
 ボーカルの子音やギターの歯切れ感に影響が大きい
- 高域(6kHz~20kHz)
 空気感や輝き
 サ行がシャリっとするか、マイルドに落ち着くかはここで決まる
 
- 低域(~200Hz)
- フラット系 or キャラクター系
- フラット系
 グラフがほぼ一直線で、原音に忠実な傾向(後からEQで調整しやすい)
- キャラクター系
 ボーカル帯域(2kHz~5kHz)に持ち上げがあり、録った瞬間から抜けが良くなる設計
 たとえばShure製ダイナミックは中域を強調気味で、前に出る音を作りやすい
 
- フラット系
具体的な例
■AT2020(オーディオテクニカ)
わりとフラット寄りのマイク。アコギや声など幅広く、素直に録れるので宅録定番。
■SM58(Shure)
低音は少し抑えめで中域がやや強調されるキャラ。ライブで声が通りやすい。
■リボンマイク全般
高域がソフトな傾向で、ピークが立ちにくい。逆に明るさが欲しい場合はEQで少し持ち上げると◎
■DTMでの活かし方
- ボーカルがこもる場合
 高域が持ち上がってるマイクやフラット系+EQブースト
- シャリ感(高音域が強調)が強すぎる声質の場合
 中域重視のマイクを選んで丸みを出す
- 楽器別の選択
 アコギ:中高域がスムーズでナチュラルなマイク
 エレキアンプ:中域が押し出されるモデルでロック感UP
- 周波数特性はマイクごとの音色の個性と言える、重要なポイント
- フラットなものならどんなソースにも対応OK
- 特定帯域をブーストしてるものならボーカル・楽器向きなど用途が絞られる
声・楽器音にどの帯域が足りないor多すぎか、考えながらカタログの特性グラフをチェックすると失敗しにくくなる
感度 & 最大音圧レベル(SPL)
感度
マイクに入った音圧をどのくらい大きな電気信号として出せるかを示した数値。ダイナミックマイクだと多くは-52dB~-60dB程度(1Pa/94dB SPL時)で低感度、コンデンサーマイクは-30±5dB前後くらいで高感度というのが一般的なイメージ。
- 数値が高い = 小さな音でもしっかり拾う
- 数値が低い = 大音量でも歪みにくい(場合が多い)が小さな音は拾いにくい
最大音圧レベル(Max SPL)
マイクが歪まずに録れる音圧の限界値。120dB、130dB…といった数字で表記される。もしMax SPLが低いマイクに爆音を当てると、クリッピングや歪みが出やすくなります。コンデンサーマイクだと140dB以上OKなものも結構あるため、ドラム収録用によく選ばれる。
- ドラムのスネア付近 = 130dB程度
- シャウト系ボーカルでも110~120dB程度
- エレキギターアンプ至近 = 120dB~130dB
■どう使い分ける?
- 感度が高いマイク
 - メリット:小さな声やささやき・繊細なアコギのニュアンスを逃しにくい
- デメリット:部屋の雑音や環境音まで拾いやすい
 
- 感度が低いマイク
 - メリット:周囲がうるさい場所でもメインの音を狙って撮りやすい
- デメリット:静かな音源を録るときはプリアンプのゲインをしっかり稼ぐ必要がある
 
- 大音量ソースを録る場合
 - Max SPLが高いモデル or パッド(-10dBスイッチなど)付きマイクを選ぶ
- ドラムやギターキャビネットにはダイナミックマイクが定番だが、耐SPLの高いコンデンサーを使う人も多い
 
- 小音量ソースを録る場合
 - 感度が高くてセルフノイズも低いコンデンサーが有利(後述するセルフノイズもチェック)
- ささやき声や細かい弦楽器の表情を捉えたいときは感度の高いマイクが心強い
 
感度と最大SPLは録りたい音の大きさとマイク特性のマッチング確認の指標
- 小さな音中心→高感度マイク
- 大音量中心→Max SPLが高いマイク or ダイナミック型
自分が何をどのくらいの音量で録るかをイメージしてからマイクを選ぶ
→狙い通りの録音がしやすくなる
等価雑音レベル(セルフノイズ)
セルフノイズ
マイク内部の電子回路や振動板が出す微弱なノイズのこと。実際には無音状態でも「サー…」とわずかに入ってくる。この値が高いか低いかで録音のクリア感が変わる。
■数字の見方
等価雑音レベル○○dB(A)という表記で示されることが多く、小さいほどノイズが少なくクリアで、高級機ほど10dB台前半のモデルもあります。
■影響するシーン
- 小音量ソースの録音
 ささやき声・ウィスパーボイス・ピアニッシモの楽器演奏などを録音する際、セルフノイズが大きいと、ノイズ目立ってショックを受ける場合もある
- 後処理でコンプ・EQをかけたとき
 一見気にならなかったノイズがコンプやリミッターで増幅されて「ザー」と耳障りに聞こえる
■宅録とセルフノイズ
多くの自宅環境はマイクのセルフノイズよりもエアコンの低周波や外の車の音のほうが大きいことがほとんどです。
- 防音が完璧でない部屋:
 環境ノイズが支配的なのでセルフノイズが10dB(A)でも20dB(A)でも大差ない場合がある(室内騒音が30dB以上ある場合に限って差がマスキングされる)
- 夜間や静かな時間帯に録る:
 セルフノイズの少ないマイクなら余計なシャー音が減ってよりクリア
■数字の見方
| セルフノイズの 数値 | 評価 | 用途例 | 
|---|---|---|
| 10dB(A)以下 | 超ハイエンドで、ほぼ無音 | プロスタジオで超繊細な録音 | 
| 10~15dB(A) | かなり低ノイズで優秀 | 宅録でも十分クリアなテイクを目指せる | 
| 15~20dB(A) | 一般的なコンデンサーの範囲 | ボーカル録音など幅広く使える | 
| 20dB(A)以上 | 少しノイズが気になるかも | 静音環境だと目立つ可能性がある | 
セルフノイズは録音の透明度を左右する大事なスペック
- 小音量がメイン・ノイズを極力減らしたい→セルフノイズの小さいマイクを検討
- 部屋がそこまで静かではない→あまり神経質にならなくてもOK
将来的に録音のクオリティを上げたい場合
→ある程度セルフノイズに配慮したモデルを選ぶと後悔しにくい
出力端子&電源方式(XLR+48V/USB)
■XLR端子とUSB端子
マイクの出力の主流はXLR端子とUSB端子の2つです。
- XLR端子:業務スタンダードの3ピン
- USB端子:オーディオインターフェース不要でPCに直結
XLR端子のメリット・デメリット
●メリット
高音質のオーディオインターフェースやプリアンプにつなぐことで、録音クオリティを最大化できる。ライブやリハスタなどプロ現場で使える互換性の高さで、ファンタム電源(+48V)が供給できる機材がほぼ標準装備となっている。
●デメリット
インターフェースを別途用意する初期コストがかかるほか、配線が若干複雑(ケーブル→IF→PC)なのがネック。
USB端子のメリット・デメリット
●メリット
PCにUSBケーブル1本でつなぐだけで手軽に済むほか、機材が少なくデスク周りがスッキリできる。配信やYouTube録音など特に一本録り中心なら最適。
●デメリット
認識トラブルが起きやすいため、同時に複数のUSBマイクを1台のPCで扱うのは難しい。また、将来的にアウトボードやミキサーに接続したいときは融通が利かない
■ファンタム電源(+48V)
コンデンサーマイクを動作させるための電源供給方式のこと。オーディオインターフェースやミキサーの「+48V」スイッチを入れると、同じXLRケーブル経由で電力がマイクに送られます。
※リボンマイクに間違ってファンタムを供給して壊すという昔の話がありますが、アクティブリボンや正しく配線された環境では大半が安全(一部のヴィンテージ機器や不良ケーブルなどは注意が必要)
- 本格録音や将来的な拡張する→XLRマイク+オーディオインターフェース
- 手軽さ重視・配信メイン→USBマイク
- Shure MV7+のような「USBとXLRの両方を備える」ハイブリッドモデルも
最初はUSBで気軽に使い、後々インターフェースを導入するプランにも対応できる
付属アクセサリー(ショックマウント・ポップフィルター)
■ショックマウント:振動ノイズをカット
- 効果
マイクスタンドや床を伝わる衝撃のほか、ケーブルのこすれ音などを吸収してくれる 
- メリット
- ボーカル録音中にスタンドを誤って蹴飛ばしても雑音が軽減
- コンデンサーマイクは全体的に高感度で低域振動も拾いやすいため、ショックマウントの有無で差が出やすい
 
- 選び方
- マイクの形状や太さに合った純正品か汎用品を確認
- 机に直置きするタイプだとデスクアームやショックマウント付きスタンドも〇
 
■ポップフィルター:破裂音を防止
- 効果
「パ」「バ」「プ」などの破裂音(ポップノイズ)や息の吹かれを拡散・抑制する 
- メリット
- ボーカルトラックは10–150Hz付近が突出しやすいので物理的に低周波を抑制する
- 唾や飛沫がマイクの振動板に直接当たるのを防止(コンデンサーは湿気に弱い)
- マイクとの距離を一定に保つガイドにもなる
 
- 置き方のコツ
- マイクから数cm~10cm程度離してセット
- グースネック式なら自由に角度・距離を調整できる
- 金属メッシュタイプ・ナイロンメッシュタイプなど好みに合わせて選択
 
■そのほかのアクセサリー
- ウインドスクリーン:屋外やファンの風切り音対策
- マイクスタンド:自分の録音スタイルに合わせて安定感重視で選ぶ
- マイクケーブル:信頼性のあるメーカー品が安心(ノイズ対策も忘れないように)
付属アクセサリーは地味だが、とても重要
- ショックマウントで“録音事故”を減らして、安定した低域を確保
- ポップフィルターでボーカルの破裂音をバッチリガード
どちらも最初から付属しているマイクや、別売りの純正or汎用品で調整可能
少しの投資で録音のクオリティがグッと上がるため、検討の余地あり
おすすめのボーカル録音向けマイク
ボーカルの録音では自分の声をどれだけ綺麗に拾えるかが大切です。マイクを選ぶ際には自分の声のタイプや歌うジャンルに合うものを選びましょう。
将来的に配信などでも使いたい場合、USB接続で手軽に使えるものやXLR端子を使ったオーディオインターフェース対応の拡張できるタイプもおすすめです。
■ダイナミックマイク
声がハッキリ聞こえやすく、周りの騒音を拾いにくい
騒がしい場所でも使いやすい
■コンデンサーマイク
声の細かなニュアンスをしっかり拾う
部屋の音や雑音も拾いやすいため、防音や音を吸収する工夫が必要
Shure SM58
参考価格:税込15,900円
| マイク形式 | 指向性 | 周波数特性 | 感度/最大音圧 | 
|---|---|---|---|
| ダイナミック (ムービングコイル) | カーディオイド | 50Hz – 15kHz | –54.5dBV/Pa (1.85mV) ー | 
| 等価雑音レベル | 出力端子 | 電源方式 | 付属アクセサリー | 
| ー | XLR 3ピン (オス) | ファンタム不要 | A25Dマイククリップ ジッパー付きポーチ | 
「SM58」はカーディオイド指向のダイナミックマイクです。背面方向の音を最大約15dB抑えられ、正面のボーカルが際立ちます。ライブでもよく使われる信頼性の高いモデルで、落下や極端な温度変化にも耐える高い耐久性も魅力です。
- 感度が低め
- 周囲の騒音には比較的強い
- 耐久性が高い
製品ページ
Sennheiser e 945
参考価格:税込25,190円 21,355円
| マイク形式 | 指向性 | 周波数特性 | 感度/最大音圧 | 
|---|---|---|---|
| ダイナミック (ムービングコイル) | スーパーカーディオイド | 40Hz – 18kHz | 2.0mV/Pa (–54dBV) 154dB SPL | 
| 等価雑音レベル | 出力端子 | 電源方式 | 付属アクセサリー | 
| ー | XLR 3ピン (オス) | ファンタム不要 | MZQ 800マイクホルダー 専用ポーチ | 
「e 945」は卓上・ブース問わず使いやすい超単一指向性のダイナミックマイクです。正面以外の拾音を大幅に抑えますが、側面ノイズ源が0.5 m以内にある場合や残響の大きい部屋では効果が減ります(遮音パネルや吸音材との併用がおすすめ)
高耐久・高SPL・中域プレゼンスのおかげでシャウトやギターキャビの収録などを1本でできます。
- マイクが音を拾う範囲が狭め
- 高音がハッキリ録れる
- 感度は比較的低い
製品ページ
Shure MV7+
参考価格:税込46,530円 32,571円
| マイク形式 | 指向性 | 周波数特性 | 感度/最大音圧 | 
|---|---|---|---|
| ダイナミック (ムービングコイル) | カーディオイド | 50Hz – 16kHz | XLR: –55dBV/Pa (1.78mV) USB: –33dBFS/Pa USB: 128dB SPL | 
| 等価雑音レベル | 出力端子 | 電源方式 | 付属アクセサリー | 
| 36dBA | XLR 3ピン USB Type-C 3.5mmヘッドフォン | XLR: ファンタム不要 USB: バス電源 | USB Type-Cケーブル 統合ヨーク クイックスタートガイド | 
「MV7+」はカーディオイド指向のダイナミックマイクです。XLRとUSBの両方に対応。宅録ではUSBで手軽に、スタジオではオーディオインターフェイス経由のXLRで最大24-bit/48kHzの高品位録音と使い分けができます。しっかりとした力強い音が録れるため、ボーカルやナレーションの録音にも適してます。
- USB接続時は適切なバスパワーを供給(PC直結推奨)
- マイク本体のヘッドフォン端子から遅延の少ないモニターが可能
- ケーブル1本でPCに直結できるため、モバイル録音にも活用できる
製品ページ
Shure SM7dB
参考価格:税込73,322円
| マイク形式 | 指向性 | 周波数特性 | 感度/最大音圧 | 
|---|---|---|---|
| ダイナミック (ムービングコイル) | カーディオイド | 50Hz – 20kHz | バイパス: –59dBV/Pa +18dB: –41dBV/Pa +28dB: –31dBV/Pa 139dB SPL | 
| 等価雑音レベル | 出力端子 | 電源方式 | 付属アクセサリー | 
| ー | XLR 3ピン (オス) | バイパス時: ファンタム不要 プリアンプ使用: +48Vファンタム | RK345Bウインドスクリーン 3/8″ スタンドアダプター | 
「SM7dB」はカーディオイド指向性のダイナミックマイクです。内蔵プリアンプを搭載しており、従来のSM7Bで問題だった音量不足をこの機能で解決しました。宅録環境でもノイズが少なく、適切なオーディオインターフェースと併用することでクリアな録音が期待できます。
- 内蔵プリアンプ使用時には48V電源が必要
- マイク重量が約0.8kgあるため、安定感のあるマイクスタンド使用を推奨
- 周波数特性が50Hz–20kHzで低域から高域まで幅広くカバー
製品ページ
おすすめのアコースティック楽器向けマイク
アコースティックギターやバイオリンなどの録音では、自然な響き(空気感)も重要です。また、幅広い音を綺麗に拾うフラットな周波数特性のマイクを選ぶと、後から音を調整しやすくなります。いろんな状況で使いたい場合、指向性を切り替えられるマルチパターン対応マイクが便利です。
■コンデンサーマイクを少し離して使う
部屋の自然な響きを含めて録音すると、綺麗でリアルな音になる
■騒音が気になる時は単一指向性や超単一指向性マイク
単一指向性や超単一指向性マイクは狙った音だけを集中して拾えるため、周囲の音を抑えることができる
Samson Q2U
参考価格:税込11,800円
| マイク形式 | 指向性 | 周波数特性 | 感度/最大音圧 | 
|---|---|---|---|
| ダイナミック (USB/XLR) | カーディオイド | 50Hz – 15kHz | –54.5dBV/Pa 148dB SPL | 
| 等価雑音レベル | 出力端子 | 電源方式 | 付属アクセサリー | 
| ー | XLR 3ピン USB Mini-B 3.5mmヘッドフォン | USBバス電源 XLR:不要 | 卓上スタンド マイククリップ USB・XLRケーブル ウインドスクリーン | 
「Q2U」はカーディオイド指向性のダイナミックマイクですが、USBとXLRのどちらにも対応してます。USB接続を使えばオーディオインターフェイスが必要なく、PCとつなぐだけで手軽に録音できます。また、USBは16-bit/48kHzまでですが、XLRで外部24-bit/96kHz以上対応のオーディオインターフェース使えば高音質収録が可能です。
- USBとXLRの2つの出力に対応(USB接続ならオーディオインターフェイス不要)
- 最大SPLが148dBと高め
- マイクにヘッドフォンを接続可能
製品ページ
Audio-Technica AT2020
参考価格:税込13,200円 12,009円
| マイク形式 | 指向性 | 周波数特性 | 感度/最大音圧 | 
|---|---|---|---|
| バックエレクトレット・ コンデンサー | カーディオイド | 20Hz – 20kHz | −37dB (14.1mV/Pa@1 kHz) 144dB SPL (@1kHz THD1%) | 
| 等価雑音レベル | 出力端子 | 電源方式 | 付属アクセサリー | 
| 20dB SPL(A) | XLR 3ピン (オス) | +48Vファンタム (2mA) | スタンドマウント 変換ネジ ソフトポーチ | 
「AT2020」はカーディオイド指向性のバックエレクトレットコンデンサーマイクです。頑丈で耐久性に優れた作りになっているため、持ち運びや部屋を移動しての録音にも向いています。音楽制作を始める際の入門用としても適しており、アコースティックギターやバイオリンなどを本格的に自宅で録りたい初心者に長く使えるモデルです。
- クセが少ないクリアな音質
- 大音量でも歪みにくい
- 頑丈で携帯性に優れている
製品ページ
AKG P120
参考価格:税込14,798円
| マイク形式 | 指向性 | 周波数特性 | 感度/最大音圧 | 
|---|---|---|---|
| コンデンサー | カーディオイド | 20Hz – 20kHz | 24mV/Pa (-32.5dBV) パッドOFF: 130dB SPL -20dBパッドON: 150dB SPL | 
| 等価雑音レベル | 出力端子 | 電源方式 | 付属アクセサリー | 
| 19dB SPL(A) | XLR 3ピン | +48Vファンタム | スタンドアダプター | 
「P120」はカーディオイド指向性のコンデンサーマイクです。アコースティックギターなど一部の弦楽器の音を自然で鮮明に録音できます。録音可能な音域は20Hz~20kHzと幅広く、高音域のクリアな響きや低音域の厚みもしっかり収録します。
- 感度24mV/Paで入門用として高めの出力が得られ、細かなニュアンスを捉えやすい
- 300Hz以下をカットするフィルター機能搭載
- 重さが456gと、やや重め
製品ページ
AKG P420
参考価格:税込26,800円
| マイク形式 | 指向性 | 周波数特性 | 感度/最大音圧 | 
|---|---|---|---|
| デュアル・ラージダイアフラム・ コンデンサー | 切り替え式: カーディオイド オムニ フィギュア8 | 20Hz – 20kHz | 28mV/Pa (-31dBV) -20dBパッドON: 155dB SPL | 
| 等価雑音レベル | 出力端子 | 電源方式 | 付属アクセサリー | 
| 15dB SPL(A) | XLR 3ピン | 44–52Vファンタム (≤3mA) | スパイダーショックマウント キャリングケース | 
「P420」はカーディオイド(単一指向性)・オムニ(全指向性)・フィギュア8(双指向性)の3つの録音パターンを選べるコンデンサーマイクです。オムニ設定なら部屋全体の響きを自然に取り込み、双指向性では2人で向かい合って演奏するデュオ録音も簡単。そのため幅広い用途に対応できます。
- 単一指向性・全指向性・双指向性の切替が可能
- 価格に対して感度が28mV/Pa(-32dBV)と高め
- 等価雑音レベルが同価格帯では低ノイズ
製品ページ
おすすめのエレキ楽器・アンプ録音向けマイク
エレキギターなどの録音ではアタック(音の強さ)と低音の調整が大事です。録音の際には周りの楽器の音が混ざるのを防ぐため、単一指向性か超単一指向性のマイクがおすすめです。また、音を近づけて録音すると、音の輪郭をさらにハッキリさせることができます。
■ダイナミックマイク
中音域が強調され、ロックやポップスのギター録音にピッタリ
■コンデンサーマイクを使う場合
大きな音でも音が割れないものを選ぶことで、アンプの迫力や細かな表現まで綺麗に録音できる
Audio-Technica AT2040
参考価格:税込12,218円
| マイク形式 | 指向性 | 周波数特性 | 感度/最大音圧 | 
|---|---|---|---|
| ダイナミック | カーディオイド | 80Hz – 16kHz | −53dB (2.2mV) ー | 
| 等価雑音レベル | 出力端子 | 電源方式 | 付属アクセサリー | 
| ー | XLR 3ピン (オス) | ファンタム不要 | AT8487スタンドマウント 変換ネジ ポーチ | 
「AT2040」はハイパーカーディオイド指向性のダイナミックマイクです。正面の音だけをしっかり拾ってアンプの音を鮮明に捉え、周囲の雑音を最小限に抑えます。また音量の大きい楽器でも音が割れにくく、初心者でも扱いやすいです。さらに内蔵のショックマウントがアンプの振動を抑え、余計なノイズを防ぎます。
- 特定の方向の音を集中的に拾うので、アンプなど狙った音だけを録りやすい
- 最低周波数が80Hzからで、余分な超低音を拾いにくい
- 重さが615gと重量級
製品ページ
Shure SM57
参考価格:税込15,211円
| マイク形式 | 指向性 | 周波数特性 | 感度/最大音圧 | 
|---|---|---|---|
| ダイナミック (ムービングコイル) | カーディオイド | 40Hz – 15kHz | −56dBV/Pa(1.6mV) ー | 
| 等価雑音レベル | 出力端子 | 電源方式 | 付属アクセサリー | 
| ー | XLR 3ピン (オス) | ファンタム不要 | A25Dスタンドアダプタ ジッパーポーチ 5/8"-3/8" 変換ネジ | 
「SM57」はカーディオイド指向性のダイナミックマイクです。ギターアンプを録音する定番マイクで、特にギターの中音域をハッキリ捉えるのが得意。頑丈で扱いやすいため自宅・スタジオ問わず手軽に使えます。昔から広く使われているため、ネット上にも使い方の情報や設定例が多くあ初心者にも安心です。
- 大音量まで対応可能で、大きなアンプからの音でも歪みにくい
- 感度が−56dBV/Paと低め
- コンパクトな形状
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Shure BETA 58A
参考価格:税込27,720円 26,283円
| マイク形式 | 指向性 | 周波数特性 | 感度/最大音圧 | 
|---|---|---|---|
| ダイナミック (ムービングコイル) | スーパーカーディオイド | 50Hz – 16kHz | −51dBV/Pa (2.6mV@1kHz) ー | 
| 等価雑音レベル | 出力端子 | 電源方式 | 付属アクセサリー | 
| ー | XLR 3ピン (オス) | ファンタム不要 | A25Dスタンドアダプタ 5/8"-3/8" 変換ネジ ジッパーケース 取説 | 
「BETA 58A」はスーパーカーディオイド指向性のダイナミックマイクです。狭い範囲の音だけを録る仕組みがあるため、ステージだけでなく宅録でも適切なマイキングを行えば外部のノイズを低減しやすい。とても丈夫で大音量にも耐えるので、ギターアンプの音量が高くても安心です。
- 指向性が狭く、音漏れを抑えてハウリングしにくい
- 出力感度がSM58より出力が約4dB高い
- 衝撃に強く、丈夫
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SteelSeries Alias Pro
参考価格:税込44,800円 39,980円
| マイク形式 | 指向性 | 周波数特性 | 感度/最大音圧 | 
|---|---|---|---|
| コンデンサー (25mmカプセル) | カーディオイド | 50Hz – 20kHz | ー 120dB SPL | 
| 等価雑音レベル | 出力端子 | 電源方式 | 付属アクセサリー | 
| ー | XLR 3ピン USB Type-C×2 (Stream Mixer) | +48Vファンタム (ミキサーから給電) | Stream Mixer ショックマウント USB Type-C to Aケーブル×2 XLRケーブル | 
「Alias Pro」はカーディオイド指向性のコンデンサーマイクです。1インチの大口径カプセルを使っているため、ギターアンプの細かな音(倍音)を含んだ繊細なニュアンスも捉えやすくなっています。低い音から高い音まで幅広くカバーしており、綺麗なクリーンサウンドから強く歪んだハイゲインサウンドまで録音できます。また大音量にも強く、音割れしにくいのも特徴。
- 1インチの大口径を採用しているため、小さな音や部屋の響きを録音しやすい
- USB-C接続の音質は24-bit/48kHz固定
- ノイズ除去を強くかけすぎると音が細くなる可能性がある
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おすすめの多目的/配信兼用マイク
配信など色々な用途でも使いたい場合、接続の方法や使い方で選びましょう。本格的に音質を求めるなら、XLR接続でオーディオインターフェースを使う方法がおすすめです。将来的に音楽のレコーディングにも対応できるなど、長く使えるモデルを選ぶのが〇
■USB接続のマイク
PCにそのまま接続して使えるので手軽
配信ソフトとの相性も良く、初心者でも簡単に始められる
■指向性切り替え可能なマイク
ゲーム配信・雑談・ラジオなど、いろいろな使い方ができる
RazerSeiren V3 Mini
参考価格:税込8,380円 6,270円
| マイク形式 | 指向性 | 周波数特性 | 感度/最大音圧 | 
|---|---|---|---|
| コンデンサー (14mmカプセル) | スーパーカーディオイド | 20Hz – 20kHz | −36dB (1V/Pa@1kHz) 110dB SPL | 
| 等価雑音レベル | 出力端子 | 電源方式 | 付属アクセサリー | 
| ー | USB Type-C | 5V/350mA (USBバス電源) | USB Type-C-Type-Aケーブル 卓上スタンド サポートロッド 多言語マニュアル | 
「V3 Mini」はスーパーカーディオイド指向性のコンデンサーマイクです。USB接続で動作するため、PCで直接録音可能。クリアな音質が特徴で、ナレーションやボーカルの録音を始めるのに役立ちます。サイズが小さいためデスク周りをスッキリでき、狭い部屋でも使いやすいです。
- 小型で低価格のUSBマイク
- 前方を中心に拾い、周囲ノイズをを抑える
- マイクの上部をタップするだけでミュートできる
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HyperX QuadCast
参考価格:税込9,980円
| マイク形式 | 指向性 | 周波数特性 | 感度/最大音圧 | 
|---|---|---|---|
| コンデンサー (14mm×3) | 切り替え式: オムニ ステレオ カーディオイド フィギュア8 | 20Hz – 20kHz | −36dB (1V/Pa@1kHz) ー | 
| 等価雑音レベル | 出力端子 | 電源方式 | 付属アクセサリー | 
| ≤−95dBFS(A) | USB Mini-B 3.5mmヘッドフォン | 5V/125mA (USBバス電源) | USBケーブル ショックマウント 5/8"-3/8"変換アダプター 内蔵ポップフィルター マウントアダプター | 
「QuadCast」はオムニ(無指向)・ステレオ・カーディオイド(単一指向性)・双指向性(フィギュア8)の4種類の指向性を選べるコンデンサーマイクです。用途に合わせて切り替えて使用できるため、シーンごとに最適な録音が選べます。USB1本でPCに直結でき、ショックマウントとポップフィルターが標準装備されています。
- 4種類の指向性をワンタッチで切り替え
- デフォルトの録音フォーマットは16bit/48kHz(OS側で44.1kHzなどに変更も可)
- 本体の底面にあるダイヤルで入力ゲイン調整ができる
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RazerSeiren V3 Chroma
参考価格:税込21,980円 18,900円
| マイク形式 | 指向性 | 周波数特性 | 感度/最大音圧 | 
|---|---|---|---|
| コンデンサー (16mmカプセル) | スーパーカーディオイド | 20Hz – 20kHz | −34dB (1V/Pa@1kHz) 110dB SPL (THD<1%) | 
| 等価雑音レベル | 出力端子 | 電源方式 | 付属アクセサリー | 
| ー | USB Type-C 3.5mmヘッドフォン | 5V/500mA (USBバス電源) | USB Type-C-Type-Aケーブル 卓上スタンド 多言語マニュアル | 
「V3 Chroma」はスーパーカーディオイド指向性のコンデンサーマイクです。16mmのコンデンサーカプセルを使っているため、低音から中高音まで録音できます。USB接続のみですが24bit/96kHz録音に対応。ヘッドフォン端子が付いており、遅れが少ない状態でリアルタイムに音を聞きながら録音や制作を進められます。
- 音から中高音まで録音可能
- マイク本体に音割れ防止(クリッピング防止)機能内蔵
- 3.5mmヘッドフォン端子付きで音声モニター可
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Shure MV7+
参考価格:税込46,530円 32,571円
| マイク形式 | 指向性 | 周波数特性 | 感度/最大音圧 | 
|---|---|---|---|
| ダイナミック (ムービングコイル) | カーディオイド | 50Hz – 16kHz | XLR: −55dBV/Pa USB: 128dB SPL | 
| 等価雑音レベル | 出力端子 | 電源方式 | 付属アクセサリー | 
| ー | XLR 3ピン USB Type-C 3.5mmヘッドフォン | XLR: ファンタム不要 USB: バス電源 | USB Type-Cケーブル 総合ヨーク 交換用グリル クイックスタートガイドなど | 
「MV7+」はカーディオイド指向性のダイナミックマイクです。USB接続とXLR接続の両方に対応しており、USB接続でPCに直接接続して録音を始められます。将来的により本格的な録音環境を構築したい場合、XLR端子でプリアンプやイコライザーと組み合わせて高品質な録音もできます。
- USBとXLRの両端子
- 最大入力音圧128dB SPLまで対応
- 専用アプリでゲイン・EQ・コンプレッサーをマイク側で調整可能
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よくある質問(FAQ)
Q. 初めての1本はどの方式を選べばいいですか?
A: 宅録でボーカルやアコギを中心に録るなら、感度が高く細部まで拾えるコンデンサーマイクが最も汎用性に優れています。
周囲が騒がしい部屋の場合、環境ノイズを拾いにくいダイナミックマイクを先に試すと失敗が少なく済みます。
Q. コンデンサーとダイナミックの決定的な違いは何ですか?
A: 2つのマイクの違いは以下の通りです。
- コンデンサーマイク:
 ダイアフラムとバックプレートの静電容量変化を使うため、感度と高域特性に優れ、繊細さが必要な録音に強い
- ダイナミックマイク:
 コイルと磁石で発電する構造上頑丈で、音量が大きいソースや騒音環境に強い
Q. リボンマイクはどんなシーンで使いますか?
A: 高域がほどよく抑えられた柔らかい音色が欲しいとき(例:ジャズボーカルや管楽器のほか、ビンテージ風アコースティック楽器など)に威力を発揮します。
リボンがとても薄く壊れやすいため、取り扱いと専用プリアンプの選定は必須です。
Q. ファンタム電源(+48V)が必要になるのは、どのマイクですか?
A: 多くのコンデンサーマイクとプリアンプ内蔵リボンマイクが必要になります。
一般的なダイナミックやパッシブリボンには不要です(誤って供給しても壊れにくくなっていますが旧式機材では注意)
Q. USBマイクだけで音楽制作は十分ですか?
A: シンプルな1本録り(弾き語りやナレーション、配信)であれば十分実用的です。
複数マイクを同時に使いたい・外部ハードウェアで音作りをしたい・24bit 96kHz以上の解像度で録りたい場合は、XLRマイク+オーディオIFのほうが拡張性に優れています。
Q. 指向性はどう選ぶべきですか?
A: 指向性別のおすすめは以下の通りです。
- 単一指向性(カーディオイド):
 正面がメインで汎用性が最も高い
- 超単一指向性(スーパーカーディオイド/ハイパーカーディオイド):
 単一指向性よりさらに狭角で、反射音や隣接楽器を極力避けたいとき
- 無指向性(オムニ):
 部屋の響きを含めたいとき、静かな環境向け
- 双指向性(フィギュア8):
 二人で向かい合い録音、M/Sステレオ録音など特殊用途
詳しい内容は当記事で解説している『指向性(カーディオイドなど)』を参照してください。
Q. 周波数特性グラフのどこを見ればいいですか?
A: 気を付けたい点は以下の3つです。
- 2kHz–6kHzが持ち上がっていれば声の抜けが良い
- 低域が早く落ちるモデルはポップノイズやブーミー(低音が過剰に強調されること)を抑えやすい
- グラフがほぼ一直線なら後段EQで自由に整えやすい
Q. セルフノイズはどこまで気にすればいいですか?
A: 防音が甘い部屋なら室内騒音がマイクのセルフノイズを上回るので大差が出にくいです。
深夜録音やウィスパーボイスを多用するなら15dB(A)以下を目安に選ぶと後処理が楽になります。
Q. 最大音圧(SPL)は何dB以上あれば安心?
A: スネアや近接ギターキャビで130dB前後まで達します。
140dB SPL以上、または–10dBパッド付きならまず問題ありません。
Q. 近接効果って何ですか?
A: 単一指向マイクを口元に近づけるほど低域が増える現象のことです。
声を太くしたいときは活用し、過剰にブーミーになる場合はマイク距離を離す・ハイパスフィルターを挿すなどで調整します。
Q. ボーカルを録るときの基本距離はどれくらいですか?
A: 口先から12–20cm程度が標準です。
ポップフィルターをその距離ガイド代わりに置くと、一定の音量と質感を保ちやすくなります。
Q. アコースティックギターの定番マイキングは?
A: 12フレット前方15–25cmに単一指向コンデンサーを置くか、ブリッジと指板側を2本でステレオにすると自然で広がりのある音を得られます。
部屋が響き過ぎる場合は1本の単一指向で狙い撃ちにするほうがタイトです。
Q. ノイズ/ヒス音が気になるとき何を疑えばいいですか?
A: 考えられる内容は以下の3点です
- マイクプリアンプのゲイン不足
- USB給電不足やノートPCの電源ノイズ
- マイクとインターフェースをつなぐXLRケーブルの接触不良
Q. 複数のUSBマイクを1台のPCで同時使用できますか?
A: OSがそれぞれを独立デバイスとして認識しない場合が多く、同期が取れません。
複数チャンネルを同時録音したい場合、XLRマイク+マルチ入力インターフェースが確実です。
Q. 配信と宅録を両立したい人へのおすすめ接続方法は何ですか?
A: USB/XLR両対応マイクの場合は普段はUSBで直結、後日スタジオ品質を求めたくなったらXLRで外部機材につなぐなど、段階的に環境を発展できます。
Q. ポップフィルターとショックマウントは本当に必要ですか?
A: 両方そろえるとリテイクが減り、実質的な作業効率が向上します。
- ポップフィルター:
 破裂音を物理的に抑え、振動板への湿気も防止
- ショックマウント:
 スタンドや床から伝わる低域振動を遮断
Q. ケーブルやスタンドによる音質差はありますか?
A: ケーブルは長さとシールド性能が主な差です。10m以内なら一般的なバランスケーブルで十分です。
スタンドは重量と剛性が高いほど低域の揺れを減らせるため、1kg近いマイクは頑丈なブームスタンドを推奨します。
Q. マイクはどれくらいの頻度でメンテナンスが必要ですか?
A: 使用後に外部のほこりを拭き、ウインドスクリーンを外して乾燥させる程度で十分です。
リボンマイクは湿気と風圧に弱いため、未使用時は付属バッグに乾燥剤とともに保管してください。
 
     





















