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【簡単】Bertom - Denoiserでノイズ除去!無料プラグインで音質改善

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この記事では録音したオーディオファイルやリアルタイム配信などに使用できるフリーのノイズ除去プラグイン Bertom Audio社の「Bertom - Denoiser」を紹介します。

 

1. ファイルの入手とインストール

 

ここではBerton - Denoiserを入手する方法とインストールの仕方について説明します。

 

1.1 Bertom Audioへアクセス

 

 Bertom Audio社の公式HP(下記のリンク)にアクセスします。

 

1.2 Denoiserのダウンロード

 

「Berton - Denoiser」を選択します。

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金額($)に0を入力して「購入する」をクリックします。

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Eメールアドレスを入力後に「手に入れる」をクリックします。その後で表示される画面では「コンテンツを表示」をクリックします。
誤って画面を閉じてしまった場合は、入力したメールアドレス宛に送信されたメール内のダウンロードリンクからアクセスしてください。

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④コンテンツから使用するOSに合ったZIPファイル(WIN/MAC)をダウンロードします。

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1.3 Denoiserのインストール

 

ここからはWindowsの場合を例に操作を進めます。ダウンロードしたZIPファイルを解凍ソフトで解凍して、セットアップファイルを実行します。

インストールするファイル選択画面では、PROTOOLSで使用する以外はVST(DAWで使えるプラグインの規格のひとつ)を選択します。使用するDAWが64bitであれば「64-bit VST3 Plugin」を、32bitであれば「32-bit VST3 Plugin」を選択します。

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Windowsではインストールを行う下記の場所にプラグインが生成されます。

  • VST3 64bitの場合:C:\Program Files\Common Files\VST3
  • VST3 32bitの場合:C:\Program Files (x86)\Common Files\VST3
  • AAXの場合:C:\Program Files\Common Files\Avid\Audio\Plug-Ins

 

DenoiserをDAWで使用する場合、このフォルダのパスをDAW側のプラグインフォルダに登録する必要があります。この設定はDAWによって違うため、使用DAWに合った設定をしてください(下記の記事ではCakewalk by BandlabとStudio Oneでの設定方法をまとめて紹介しています)

Cakewalk by Bandlabの場合

Cakewalk by BandLabではVSTプラグインの管理を「Cakewalk Plug-in Manager」というツールで行っています。そのためcakewalk by BandLabでVSTを使用する場合はこのツールをあらかじめ設定する必要があります。この記事ではCakewalk Plug-in Managerの使い方について説明しています。
 

Studio Oneの場合

Studio Oneは初心者でも使いやすく機能も多彩なDAWですが、使用する環境やデバイスに合致する環境設定が必要です。オーディオデバイスの設定、外部デバイスの認識、VSTプラグインの配置など初めての方にとってはやや複雑に感じるかもしれません。 この記事ではStudio Oneのインストール直後に行うべき基本的な オーディオデバイスの設定(使用する場合・使用しない場合) 外部デバイス(MIDIキーボードなど)の設定 VSTプラグインの設定(サードパーティー製プラグイン使用時) について説明します。 ※この記事はStudio One Professionalをベースに作成しています。Prime専&
 

 

2. Denoiserの使い方

 

Denoiserをトラックに挿入すると、下の図のような画面が表示されます。

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2.1 スレッショルド(閾値)の設定

 

画面左側がスレッショルド(閾値)となっており、ノイズとみなす信号のレベルを設定します(一番最小値【0.00】ではノイズ除去を行いません
少しでも大きな値にするとノイズ除去が開始され、スレッショルドが大きくすると、より多くのノイズが除去されます。必要な音も消えてしまう可能性があるため、耳で確認しながら調整しましょう。

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周波数ごとにノイズ除去が行われ、そのリダクション量(ノイズ除去された大きさ)は画面上に表示されます。この表示と音を確認しながらスレッショルドの値を決めます。

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2.2 周波数帯域設定

 

周波数帯域は変更可能です。上限と下限を設定すると中間の周波数は自動で変更されます。
またハイパス・ローパス機能もあり、範囲外に必要な信号がない場合はONにしておくといいです(EQのハイパス・ローパスと同様)

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2.3 周波数ごとの最大リダクション量を設定

 

各周波数のスライダーを上下することで周波数ごとの最大リダクション量を変更できます。スライダーを上げるほど最大リダクション量は小さくなり、下げるほど最大リダクション量が大きくなります。

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1.レシオモード

スライダーは最大リダクション量を決める以外にリダクションの割合にも影響します。
RATIOMODE(レシオモード)がONの場合はスライダーが上に行くほどリダクションの割合が小さくなり、OFFの場合はリダクション量はスライダーの位置に関係ありません
最大リダクション量はレシオモードのON・OFFによらずスライダーの位置までとなります。

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2.HF BIASモード

HF BIASモードをONにすると、2.5KHz以下に対して高い感度の除去を行います(下の図は周波数成分をまんべんに含むホワイトノイズに対してDenoiserをかけたものです)

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