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PR:アコギ音源「48Margin Aco」のレビュー

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Tofuto Sampleから頒布されている48Margin Acoは、Taylor 110-GBの音色をサンプリングして作られており、ストロークとアルペジオに特化したピック弾き専用のアコギ音源です。

打ち込みを感じさせないリアルな音にこだわって作られた音源で、アタック前にマージン(48ms)を設けることで音の自然さを再現。3つのモードを使い分けることで曲制作がスムーズにできるようになっています。本記事では公式視聴サンプルのほかに、記事の最後に筆者が作成した音源サンプルも載せています。

SPEC:音源収録内容

 

  • 楽器
    アコースティックギター(Taylor 110-GB)※ピック弾き
  • エンジン
    KONTAKT 5.8.1以上(KONTAKT必須)
  • 奏法
    Normal / Strum / HOPO / Slide / SlideUp / SlideDown / Stop / Brush / Resonance / FletNoise / OpenNoise(適宜ピッキングのアップダウン、マージン、ラウンドロビン、ベロシティレイヤーを用意)
  • マージン
    NormalとStrumに付与 n/i/oの3種
  • ラウンドロビン
    1~3
  • ベロシティレイヤー
    1~2
  • 音域
    全弦0-9フレット
  • サンプル数
    1,746サンプル + 223(IR,SE,セリフ)
  • 容量
    1.1GB
 

試聴サンプル

 

頒布先リンク

 

1. マージンと3つのモードについて

1.1 打ち込み時の注意点(マージン)

 

48Margin Acoでは発音されるサンプルのアタック前に48msのマージンを設けることで前のサンプルと後のサンプルが自然につながるようになってます。
そのためサンプルが再生されてから実際に音が鳴り始めるまでに48msかかり、下の図のようにトラックディレイを-48msに設定しておく必要があります。

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1.2 48Margin Acoの3つのモード

 

48Margin Acoは3つのモードを使い分けて打ち込みします。モードはキースイッチでいつでも変更可能です。

POINT:48Margin Acoの3つのモード

 

  • singleモード
    C4やD4など鍵盤通りの音を鳴らすときに使用します。

  • playモード
    登録したコードフォームを呼び出して演奏します。コードフォーム呼び出し時の動作をベロシティー指定でき、スライドやハンマリングなどができます。

  • detectモード
    鍵盤からコードをリアルタイムに検知します。コードフォーム登録時の補助として使用したり、コードフォームを登録せずに簡易的に演奏もできたりします。playモードのようなコードフォーム時の動作指定はできません。

 

1.3 モード共通操作(ストローク)

 

ストローク・ピッキング・ブラッシング・ノイズなどの奏法はモードによらず共通の演奏方法となり、これらはコードフォームの音を出すときに使用します(playモードやdetectモードで演奏するときは必須の操作となります)

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ストロークの範囲や速度も変更できます。

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ストローク範囲や速度はCCに割り当てられていないので、UI上の割り当てたいパラメータに対して右クリック>Learn MIDI CC# Automation>割り当てるCCを操作する(例えばモジュレーションホイールを動かす)ことで登録できます。

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1.4 singleモード

 

1~6弦の0~9フレット範囲で単音引きできるモードです。UI上のノブのパラメータをいじることで特定の音(サンプル)を出すこともできます(このモードは後述するplayモードのコードから組み合わせて使う場合が多いと思います)

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1.5 playモード

 

登録したコードフォームを呼び出して演奏するモードです。
playモードの特徴はコードフォームを呼び出す際の動作を選択できることです。この機能を使用することでコードフォームを変えたときの動作を4つから指定することができます。

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POINT:指定方法

 

  • No Reaction:コードフォームチェンジのみ
  • Ho/Po:ハンマリング・プリング
  • Slide:スライド
  • Via open:開放弦経由

コードフォームの登録

コードフォームの呼び出しはplayモードで使用しますが、コードフォームの登録は3つのすべてのモードで登録できます。
ギター画像の各弦の位置をクリックしてコードを作成し、登録する鍵盤をUI上で指定して、保存していきます。オープンコード・バレーコードなどフォームにこだわらない場合は、detectモードを使って登録するのが早いです。

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1.6 detectモード

 

押した鍵盤からコードを検知するモードです。コード名が表示されているところをクリックしてコードを選択することもできます。detectモードはplayモードと同様にストロークやピッキングもできますが、コードフォームを変えたときのスライドなどの奏法は使用できません。

作曲で使用するコードを決めるまではdetectモードを使用して、コードが決まった後はdetectモードでコードフォーム登録しておきplayモードに切り替える使い方になるかと思います。

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下の図はdetectモードで検出できるコードの一覧となります。

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2. 48Margin Acoのデモ音源と使ってみての感想

2.1 デモ音源

 

※デモ音源ではplayモードのみを使用しています。48Margin Acoは2トラック使用し、左右に振っています。

  1. 48Margin Acoのみ
  2. 48Margin Aco使用例

 

2.2 48Margin Acoの打ち込み内容

 

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2.3 使ってみての感想

 

ストロークはアタックがしっかり出ており、楽曲の中で使用しても存在感が出せる音源だと感じました。サウンドの自然さにこだわった音源ということもあって、サンプルは加工されたような音ではないので使用する楽曲に合わせての音作りもしやすいところも魅力です。

個人的に特に使いやすかった点は、コードチェンジでのスライドやハンマリングなどをコード呼び出しキーのベロシティで指定できるところ。これによりコード呼び出しと奏法を同時に管理できるので打ち込みが楽でした。